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『狐怪談』

『狐怪談』(05年2月9日鑑賞)
 女子校の寮へと向かう28段の石段が一段増えて29段になることがある。これは「狐」様の仕業で、このときにお願いをすれば何でもかなう、のだという。一人は「痩せますように」と、もう一人は「バレーのコンクールに出られますように」。で、「痩せますように」の女の子はどんどん痩せて気味悪がられ、「バレー」の女の子は文字通りライバルを蹴落としてロシア留学を勝ち取るものの、親友だったそのライバルは自殺、このことでクラスメートからは陰湿な虐めを受けてしまう。こういう言い方は良くないことを知りつつ、やっぱりこのあたりの描写は女性監督ならでは、だと思う。でもここからはもう、怖ければいいんでしょ、怖ければ、的な、ストーリーも何も無視した細部の積み重ね、で、破綻。はっきり言って何のカタルシスもない。薄気味悪いだけで。
 監督、あなた、亡霊なんか本気で信じてないでしょ。日本じゃね、ホラー映画の撮影の時には必ず霊現象が起きるのだよ。絶対に起きるのだよ。こないだも『着信アリ2』の撮影現場で起こった霊現象をテレビでやってたくらいでね。そもそも韓国には亡霊なんていないでしょ。だって朱子学原理主義の朝鮮朝(李氏朝鮮)に政権交代するとき、そういうものを全否定した国なんだから。だからもっと現世的な人間関係の怖さを描いた方がいいと思うんだけど。女の子たちは演技も上手で可愛いし(だから最後まで観てしまった)、心理的な細部へのこだわりはけっこう良いものを持ってると思う。
 ちなみにこの「女子校」シリーズの第一作『女校怪談(邦題は忘れた)』では女の子たちが「コックリさん」をするんだけど、その時の呪文は日本語で、
「仏様仏様お出でてください」
 だったと思う。韓国では、気色の悪いもの、偶像崇拝的なものは基本的に日本由来の仏教だとして拒絶される傾向にありますね。だから韓国人へのおみやげに日本人形などは避けた方が良い。「仏教的」だとして薄気味悪がられ、タンスの奥の奥に仕舞われるのがオチ。『韓ドラ』のセットにも、あまり人形って出てこないでしょ。
(ユン・ジェヨン監督 2003年 韓国)

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