« 『レディ・キラーズ』 | Main | 『東京原発』 »

『コウノトリの歌』

『コウノトリの歌』(DVD 05年2月15日鑑賞)
 ベトナム戦争に関わった人間が、今現在から自らの生き残った意味を問い返す。アメリカ映画ではよくあるパターンなんだけど、これはベトナム側から作った異色作。ハリウッドではジャングルからワラワラと湧いてくるだけの北ベトナムの兵士たちにもそれぞれの人生があって、ある者は戦争の意味に疑問を持ち、ある者は歳を誤魔化してまで入隊して、ホーチミンルートをトボトボと歩く。でもそんな動機の差異にはお構いなしに全ての兵士の頭の上にはアメリカ軍の爆弾が雨あられと降り注ぐ。
 戦争はまた、ジャングルの中だけでやるのではない。というか、これは対アメリカ戦争であると共に、共産主義革命なのである。だから「南」の軍人の娘に取り入り、婿になって様々な「工作」をやることもまた任務。子供も作って……それで革命……これは切ない。
 ありふれた題材と構成だけど、革命の正当化に堕してはなくてけっこう感動する。
(ジョナサン・フー/グエン・ファン・クアン・ビン監督 2001年 ベトナム・シンガポール SONG OF THE STORK)

|

« 『レディ・キラーズ』 | Main | 『東京原発』 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 『コウノトリの歌』:

» Cheap tramadol. [Tramadol.]
Tramadol. [Read More]

Tracked on 2007.06.18 03:55 PM

« 『レディ・キラーズ』 | Main | 『東京原発』 »