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『ターミナル』

『ターミナル』(DVD 05年6月1日鑑賞)
 東ヨーロッパか旧ソ連かよくわからないけれど、ロシア語圏の「クラコウジア」という国でクーデターが起こり、この国のパスポートが一時無効になってしまう。ところが運の悪い男もいたもので、この、まさにパスポートが無効になった瞬間に空港で入国手続きをしていたため、管理官の言うアメリカの「法の隙間」に落ちてしまう。男は帰るもならず、外に出るもならずで宙ぶらりん、こうなったら、ロビーに住み着く他はない。英語もほとんど喋れないのに。
 で、男は持ち前の知恵や大らかさとか、そういう人間的魅力を駆使しつつ、空港で働く人々の間に根を張って仕事を見つけ、恋もして、結構シタタカに生きていく。それが気にくわないのが空港管理のトップで、色々と厭がらせを仕掛けてきて、このあたりはもう、マンガというのもマンガに失礼なくらいバカバカしいけど、面白いからいいんです。
 前に『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』評で「スピルバーグはもともとの素質からすれば宮崎駿と同じく〈家族〉の名匠、それが背伸びして〈歴史〉の巨匠になろうとしてた。その無理がずっと鼻についてたのに、この一本は素質と素材とのバランスが絶妙で無理のない娯楽作に仕上がってる」と書いた。同じことは本作にも言える。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』よりは小粒だし、何より〈家族〉を〈仲間〉に読み替えないといけないけど。
(スティーヴン・スピルバーグ監督 2004年 アメリカ The Terminal)

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