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『アナーキスト』

『アナーキスト』(DVD 05年6月22日鑑賞)
 戦前の朝鮮に実在した「義烈団」(日本では金子文子と朴烈関係で知られる)を素材に、「ありえね~~~ッ」と叫んでしまうような誇張を加えた反日アクション政治劇。テロリストの遺骸に「不良鮮人」って布をかけて街に晒すって、おいおい、そりゃ半島のやり方でしょう。自分たちの姿を相手に投影しちゃいけないよ。
 で、物語は、金九とか金元鳳とかの実在の人物を交えながら、実際にはケチなチンピラ集団に過ぎない対日テロ組織が現実政治に巻き込まれて滅びに向かって突き進む、その滅びの美学といったとこ。これがまた、韓国らしい、鬱陶しいくらいの男臭さで、日本人としては見るに耐えない部分も多々あるけれど、韓国・朝鮮の「左翼」の性格を理解するには最適の作品だと思う。
 そもそも韓国の独立運動とは「李朝」の復興運動でもあって、同時代の朝鮮人からは、たとえば日本で明治時代に徳川復権を叫ぶような、どうしようもない時代錯誤として軽蔑され尽くしていた。ところが日本の敗戦で解放されるや、独立運動家と称するゴロツキたちが一転、英雄として祭り上げられることになる。しかも大統領は李承晩、言うまでもなく「李氏朝鮮」の末裔である。こうして独立運動が「李朝」の復興運動であったことが鮮やかに証明されたわけで、こんなことは誰も望んではいなかった。この辺りの事情も作中で少し触れられている。
(ユ・ヨンシク監督 2000年 韓国)

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